PRP育毛療法のメリット・デメリット、副作用、リスク、費用

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PRP
PRP療法 Photo by ShutterStock

近ごろ薄毛治療に関して耳目に触れるのはPRPという言葉。

ご存知でしょうか。

PRPは、Platelet Rich Plasmaの略で、多血小板血漿を意味します。

自分の血液から採り出した血漿を濃縮して作成した高濃度の血小板を含む血漿を注入する治療方法をPRP療法と呼びます。

PRPは、顔や首や手のシワをなくしたり、美肌治療、スポーツ選手のケガの治療に使われています。

ゴルフのタイガー・ウッズやテニスのラファエル・ナダルのような有名なアスリートは、これらの注射を使用してケガを癒していることが知られています。

が、今回は薄毛治療のためのPRP、つまりPRP育毛療法を主に解説します。

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自分の血液から採取した高濃度血小板を注入

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PRP (Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)育毛療法とは、自分の血液から採り出した血漿を濃縮して作成した高濃度の血小板を含む血漿を頭皮に注入する治療です。

それによって頭皮部分組織を再生し、発育不全の毛根に対し育毛を促進する最先端の再生美容治療です。

PRPとは、血液中に含まれる血小板を豊富に有する成分のことです。

血液中にある赤血球、白血球、血小板の3種類の血球のうち、血小板のみを高濃度に濃縮した状態をPRPと呼びます。

血小板は血液を凝固させる働き以外にも、血管や細胞を修復する働きがあり、その中には血管新生、線維芽細胞活性化、コラーゲン産生などを助けるさまざまな成長因子が含まれています。

この成長因子によって育毛や肌の若返りをはかるのがPRP皮膚再生療法です。

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PRP注射は毛包への血液供給を増加させ、毛幹の太さを増加させることにより、自然な発毛を誘発し、それを維持すると考える人たちが医学の中にいます。

このアプローチは、他の薄毛治療または薬物療法と組み合わされます。

しかし、PRPが効果的な脱毛治療であることを証明する十分な研究はまだ存在しません。

PRP療法は1980年代から使用されていおり、傷ついた腱、靭帯、筋肉の治癒などに使用されて来ました。

ほとんどのPRP療法では、4〜6週間間隔での治療と、4〜6か月ごとのメンテナンス処理が必要とされています。

PRPのプロセス

PRP療法は、次のステップを踏んで行われます。

STEP
血液の摂取

血液は、通常は腕から摂取されます。

STEP
遠心分離器で分離

遠心分離器で約10分間分離することで、血液は以下の3層に分離されます。

•血小板欠乏血漿
•多血小板血漿
•赤血球

STEP
血漿を頭皮に注入

血小板が豊富な血漿は、シリンジに吸い上げられ、髪の成長を高める必要がある頭皮の領域に注入されます。

しかし、PRPが効果的かどうかを証明する十分な研究データはまだありません。

PRPは、毛髪修復での使用をサポートするのに十分な理論的科学的根拠を持ってはいますが、PRPを使用した毛髪修復法はまだ初期段階であり、臨床的証拠はまだ十分ではありません。

PRP療法のメリット・デメリット、副作用、リスク

PRPのメリット

  1. ゆっくりとした変化なので、周りに気付かれにくい
  2. 異物を体内に注入するという不安がない
  3. 頭皮自体が元気な皮膚に生まれ変わるので、効果の持続時間が長い
  4. 感染症やアレルギーなどの心配がほとんどなく安全

PRPのデメリット

  1. 効果に個人差がある
  2. PRPの注入から効果を得られるまで1~2か月かかる
  3. 1回の注入で効果が持続する期間は1~3年程度
  4. クリニックによって治療効果や持続時間に大きな差がある
  5. 妊婦、心臓病、脳梗塞の既往者、肝臓疾患者、血液が固まりにくくなるような薬の内服者などは治療を受けることができない
  6. 検証がまだ十分とは言えない

FGFなどの成長因子を添加するクリニックもあり、高い効果を得る事が期待できる半面、副作用のリスクが生じます。

PRPの副作用

PRP療法では、頭皮に自分の血液を注入する必要があるため、伝染病になるリスクはありませんが、注射を伴う治療には、次のような副作用のリスクが常に伴います。

  • 血管または神経の損傷
  • 感染
  • 注入ポイントでの石灰化
  • 瘢痕組織

また、治療に使用される麻酔薬に否定的な反応を示す可能性もあります。

PRP療法を続けることに決めた場合は、麻酔薬に対する耐性について事前に医師に知らせてください。

PRPのリスク

サプリメントやハーブを含む手順の前に、服用しているすべての薬を必ず報告してください。

また、次の診断を受けた場合、治療が拒否される場合があります。

  • 急性または慢性感染症
  • がん
  • 慢性肝疾患
  • 慢性皮膚疾患
  • 血行動態の不安定性
  • 低フィブリノゲン血症
  • 代謝障害
  • 血小板機能障害症候群
  • 全身障害
  • 敗血症
  • 血小板数が少ない
  • 甲状腺疾患

PRP療法の費用

では、費用などはいかがでしょうか。

たとえば大阪の「NDクリニック」の例で見てみましょう。

治療内容育毛発毛注射(PRP毛髪再生治療) ご自身から採取したPRP(多血小板血漿)注射。水光注射を用いての注入。
料金1回:198,000円 3回コース:528,000円
施術時間約30分
カウンセリング当日の治療可能
施術後の制限事項施術当日の洗髪は軽く洗い流す程度としてください。
外出や仕事等可能
その他懸念事項なし
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